富士通(6702)が25日発表した2019年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で、純利益は前年同期比90%減の70億円だった。前年同期に退職給付制度の見直しに伴う利益が一時的に膨らんだ反動が出た。

売上高に相当する売上収益は3%減の8387億円だった。半導体販売や電子部品製造の子会社を前期に連結対象から外した影響が出た。外国為替市場でユーロやポンドが想定より円高で推移したことも重荷となった。営業利益は96%減の33億円だった。前期は従来の確定給付型から確定拠出型に近い年金に移行した結果、一過性の利益を計上していた。

通期(20年3月期)の業績予想は据え置いた。売上高は5%減の3兆7500億円、純利益は微増の1050億円を見込む。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/7/25 15:59
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL25HN8_V20C19A7000000/