NECは7月17日、5月9日にルーマニアで開催されたEU首脳会議の要人入場管理に、同社の顔認証システムを提供したと発表した。人物の顔認証とQRコードと組み合わせた2要素認証で、強固なセキュリティを実現したという。EU首脳会議のセキュリティ対策で生体認証が利用されたのは初という。

 東欧の現地法人NEC Eastern Europeを通じて提供。NECの顔認証エンジン「NEOFace」を活用した。あらかじめ登録した各国政府高官の顔画像リストと、会場内4カ所のゲートに設置したカメラで撮影した人物の顔を照合。顔画像の利用は、参加者の事前同意を受けた。さらに、招待状に記載されたQRコードと組み合わせた2要素認証を行うことで、セキュリティを強化した。

2019年07月17日 12時10分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/17/news084.html