(日経新聞の仕様変更により、画像の引用が出来ません。日米欧CEOの報酬水準を示す棒グラフは元ソースでご覧ください)

日本の社長報酬は米国の11分の1――。デロイトトーマツコンサルティングがまとめた日米欧5カ国の社長・最高経営責任者(CEO)の報酬比較でこんな結果が出た。比較したのは売上高1兆円以上の主要企業381社の中央値(金額で真ん中の報酬)。米国、ドイツ、英国、フランスは2019年5月時点、日本は18年7〜9月に調査した。

米国が15億7000万円で突出し、2位のドイツ(6億3000万円)の2.5倍だった。日本は1億4000万円で米国と11倍、欧州3カ国と比べても4倍の差があった。デロイトトーマツコンサルティングの村中靖執行役員は「欧米と比べて日本の水準はかなり低いが、グローバルでの人材争奪戦を背景に、確実に上がる方向にある」と話す。

報酬の内訳をみると株式報酬が主な中長期業績連動報酬の割合が米国で70%と高く、フランスが42%、英国が41%で続く。一方、日本は13%と低かった。だが、日本でもガバナンス改革を背景に中長期の業績報酬を重視する動きがあり、株式報酬の割合も今後は上がりそうだ。

2019/6/24 12:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46396430R20C19A6TJ3000/