>>118
たとえば、原発にかかるコストの計算方法に関しては、「事故の賠償費用がさらに増えるのでは?」といった指摘もあります。
そこで、そのような可能性も踏まえて、事故リスク対応費が増加した場合の原発のコストも試算しています。
この試算に基づくと、福島第一原発の事故費用が1兆円増加した場合には1kWhあたり0.01円〜0.03円、仮に10兆円増加した場合には0.1〜0.3円の増加となります
(計算結果については経済産業省のページを別ウィンドウで開く「東電改革委員会」(PDF形式:1,289KB)での資料を参照)。

また、もし新規制基準に対応する追加の安全対策費が2倍になった場合には、1kWhあたりの単価が0.6円増加し、廃止措置費用が2倍になった場合は0.1円増加するという試算が出ています。

しかし、試算においてはこれらのケースが現実化しても火力や再エネ発電より高くなることはなく、発電コストの面で原発に優位性があることに変わりはないだろうと見られています。