世界最大の交流サイトを運営するアメリカのフェイスブックは、ことし1月から3月までの3か月間に、前の3か月間を大きく上回る22億件の偽のアカウントを閉鎖したと発表しました。

これは、フェイスブックが23日発表したもので、ことし1月から3月までの3か月間に22億件の偽のアカウントを閉鎖し、前の3か月間に閉鎖した12億件を大きく上回ったとしています。

急激に増えた理由についてフェイスブックは、不正な利用者が1度に大量のアカウントを自動的に作成しようとするサイバー攻撃の増加を挙げていますが、動機や組織的な動きかどうかは明らかにしていません。

また、偽のアカウントの大半は、AIなどを使って開設から数分以内に閉鎖したとしています。

一方、フェイスブックは、同じ3か月間に削除した有害な投稿の件数も明らかにしました。それによりますと、過度な暴力の描写が3360万件、性的な描写が1940万件、テロを称賛する投稿が640万件、人種や信仰などを攻撃するヘイトスピーチが400万件などとしています。

フェイスブックは、事実と異なる投稿や世論の対立をあおるような刺激的な投稿を十分に監視していないと批判されていて、AIの活用のほか、投稿を監視する人員を増やして対応しているということです。
2019年5月24日 7時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190524/k10011926961000.html