米Googleが、VRコンテンツ作成サービス「Jump」を6月26日に終了する。同社が5月17日(現地時間)、ユーザーにメールで通知し、Q&Aページで説明した。

 Jumpは、Googleが2015年のGoogle I/Oで発表したVRコンテンツ制作者向けサービス。360度撮影カメラでの動画撮影、アセンブラによる撮影した動画の加工、加工したVRコンテンツを再生するプレーヤー(=YouTube)の3部構成になっており、カメラの貸し出しやGoogle Cloudへのコンテンツ保存などが可能だ。

 GoogleはJump終了の理由を「クリエイター向けの代替ソリューションが多数登場したことで、Jumpアセンブラの使用が減少したため」としている。

 同社は利用者に対し、Google Cloudに保存してあるJumpで作成したVRコンテンツをサービス終了翌日の6月27日までにダウンロードするよう勧めている。

 Googleは2015年以降、VRの取り組みについて毎年のGoogle I/Oで何らかの発表をしてきたが、今年のGoogle I/Oの基調講演ではVRについてまったく触れず、かえって話題になっていた。
2019年05月20日 08時53分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/20/news056.html