東芝デバイス&ストレージは28日、完全子会社2社を4月1日付で統合すると発表した。これまで主力製品の営業や製品開発をそれぞれの会社が担っていたが、統合することで業務を効率化する。自動車や産業機器など幅広い業界の顧客を開拓することにもつなげる。

東芝ディスクリートテクノロジー(川崎市)と東芝マイクロエレクトロニクス(同)の完全子会社2社を、4月1日付で設立する新会社の東芝デバイスソリューション(同)に統合する。資本金は5億円で、従業員数は約900人となる。半導体製品の開発から設計、解析、営業までを一貫して手掛ける。

主力製品であるディスクリート(単機能半導体)とデータを高速処理するシステムLSI(大規模集積回路)の製品開発や営業はこれまで、それぞれの会社が手掛けてきた。子会社の統合により両社の製品の開発や営業を一体で進め、顧客を開拓する。

東芝は2018年11月に19年度から23年度までの5カ年中期経営計画「東芝ネクストプラン」を発表した。その中で子会社のガバナンスを強化する一環として、国内子会社数を25%削減する目標を掲げている。

2019/3/28 12:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43013040Y9A320C1X20000/