トヨタ自動車やJXTGエネルギーなどが設立した日本水素ステーションネットワーク(略称ジェイハイム、菅原英喜社長)が整備する初めての水素ステーションが5日、福島県いわき市で開所する。いわき市を皮切りに設置数を順次拡大するほか、燃料電池車(FCV)の普及を後押しする。

いわき市の拠点はガソリンスタンド事業などを手掛ける根本通商(同市)と共同で整備した。1時間当たりFCV6台のタンクを満タンにできる供給能力を備える。トヨタのFCV「ミライ」を手ごろな価格で借りられるレンタカーの拠点にもしてFCVの普及も支援する。

ジェイハイムは水素ステーションの本格整備を目的とし、自動車メーカーやインフラ、金融関連企業などが共同出資で2018年2月に設立。参画企業は現時点で18社まで増えた。

21年度末までの4年間で80カ所の施設を新たにつくる計画だ。4日、いわき市で記者会見した菅原社長は「18年度で12カ所、19年度はその倍くらいの設置を見込む。地方で設置に意欲的なところもありなんとか目標を達成したい」と話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42002030U9A300C1L91000/