【ニューヨーク=中山修志】米ゼネラル・モーターズ(GM)が6日発表した2018年10〜12月期決算は、最終損益が20億ドル(約2200億円)の黒字だった。前年同期は税制改正の影響で51億ドルの赤字。黒字転換はしたが、中国市場での販売減などで利益額は7〜9月期を下回った。

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大型車の販売が伸びたことで売上高は増加した(1月の北米国際自動車ショー)=AP

10〜12月の世界販売は13%減の224万台だった。台数は中国で25%減と大幅に落ち込んだほか、主力の北米でも4%減と振るわなかった。ただ、単価が高い大型の多目的スポーツ車(SUV)や高級車ブランド「キャデラック」の販売が伸びたため、売上高は2%増の383億ドルだった。

同日発表した18年通年の世界販売台数は17年比12.7%減の838万4482台だった。欧州からの撤退に伴い前年に販売した68万台分が減ったほか、中国が10%減と約40万台減少した。

19年は北米で5工場の生産休止と15%の人員削減を柱としたリストラを実施する。メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は「自動車産業の変革をリードするために、今後も大胆な判断を続けていく」とコメントした。

2019/2/7 0:49 (2019/2/7 12:01更新)
日本経済新聞
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