米アップルは29日、2018年10〜12月決算の電話会見を開いた。ティム・クック最高経営責任者(CEO)の主な発言は以下の通り。

ご存じのように、10〜12月期の売上高は私たちのもともとの期待を下回った。売上高は前年同期を5%下回る843億ドル。iPhoneの販売時期が1年前と異なることや、為替の逆風、いくつかの製品の供給の制約、そして新興国でのマクロ経済状況が影響を及ぼした。マクロ経済の弱さは特に中華圏で、我々の予測よりもシビアだった。これにより、10〜12月期のiPhoneの買い替えは期待に届かなかった。

もう少し中華圏のビジネスについて話したい。iPhone、Mac、iPadにわたって販売が落ち込み、我々の売上高は、前年同期と比べて48億ドル減った。iPhoneの買い替えが期待に達しなかったものの、米国やアジア太平洋などを含めた中国以外のビジネスでは過去最高の売上高を更新した。

いま、顧客は古いiPhoneを以前と比べて長く保有するようになっている。それにマクロ経済の要因が重なり、iPhoneの売上高は15%落ちた。

顧客が購入する際に何がおきていたのか。複数の要因がある。1つは為替。相対的に米ドルが強く、我々の製品は世界の多くの場所でより高くなった。トルコでは10〜12月期の売上高が前年と比べて7億ドル落ち込んだ。2つ目に補助金だ。
2019/1/30 9:53
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40652800Q9A130C1000000/