電機各社の労働組合で構成する電機連合(野中孝泰・中央執行委員長)は25日、2019年の春季労使交渉でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として月額3000円以上を柱とする統一要求方針を正式決定した。ベアの要求は6年連続で、月額3000円以上の水準は4年連続。各労組は2月14日に経営側に要求書を提出し、経営側は3月13日に回答する。

24〜25日に横浜市で中央委員会を開催した。18年の春季労使交渉では東芝やシャープが産業別の統一交渉に復帰し、6年ぶりに13労組が足並みをそろえた。19年春季労使交渉では経営再建中のパイオニアが離脱する見通しだ。

野中委員長は同額要求・同額回答について「電機連合がひとつの基準を作り上げることが社会的責任につながる」と統一交渉の重みを強調した。18年の春季労使交渉は1500円で妥結している。

2019/1/25 13:17
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40456570V20C19A1TJ1000/