【シリコンバレー=佐藤浩実】米アップルは2日、2018年10〜12月期の売上高が当初予想よりも5〜10%低い840億ドル(約9兆1600億円)にとどまる見込みだと発表した。中国でのスマートフォン「iPhone」の販売が低迷したほか、ほかの先進国でも新機種への買い替えがアップルの予想に達しなかった。製品が最も売れるホリデーシーズンの業績予想の引き下げは、同社やサプライチェーン全体の年間収益にも大きな影響をもたらす。

2日にティム・クック最高経営責任者(CEO)の投資家向けの手紙を公表した。アップルは昨年11月末の決算発表の際に、10〜12月期の売上高を890億〜930億ドルになると予想していた。それでも当時の市場予想に比べると弱く、12月を通じて株価が下落する要因になっていた。とりわけ、量販機種として発売した「XR」の不振が目立っていた。
2019/1/3 7:11
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39606190T00C19A1000000/