安倍晋三首相は26日に開かれた経団連の審議員会で2019年春季労使交渉(春闘)を見据え、「景気の回復基調をより確かなものとできるような賃上げを是非お願いしたい」と経済界に賃上げを要請した。安倍首相が賃上げを要請するのは6年連続。

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経団連第7回審議員会で握手する中西会長(左)と安倍首相(26日午後、東京・大手町)

経済界側に配慮し「3%」といった具体的な数値目標には言及しなかったものの、「平成元年の賃上げ率は今年の2倍の5%だった」と話した。

また、足元の株価の水準についてはコメントを避けたが、経済見通しについて「世界経済の先行きには様々な懸念が指摘されているが、日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は強固なものであることは明確に申し上げることができる」と力を込めた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/12/26 13:20
日本経済新聞
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