経営再建中の大塚家具は21日、中国の家具販売大手「居然之家(イージーホーム)」と業務提携することで合意したと発表した。今後両社で資本提携を検討することでも合意。居然之家の店舗に大塚家具ブランドで出店し、中国での販売力向上で業績改善を目指す。

 居然之家は中国国内で200店超の実店舗を展開する一方、中国の電子商取引(EC)大手アリババグループとも資本提携関係にある。売上高は1兆円近い。大塚家具は業務提携により居然之家の実店舗やECを活用して販売拡大を図る。

 一方、居然之家は大塚家具の接客ノウハウなどを吸収し販売力の底上げを図るほか、大塚家具を通じて中国製高級家具の日本市場への導入を進める。

 大塚家具は深刻な販売不振により平成30年1〜9月期決算は最終損益が4年連続の赤字だった。EC事業の強化など販売力を高める施策の一方で、固定費削減のため不採算店を中心に閉店や店舗規模の縮小などを加速させている。

 大塚家具は抜本的な経営再建策として、資本増強を含む提携交渉を進めていると公表。提携先としてヨドバシカメラやヤマダ電機などが取り沙汰されていた。
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