京セラは25日、横浜市のみなとみらい21地区にソフト関連の新研究所を設立すると発表した。既存の高層オフィスビルの4フロアに入居する。延べ床面積は7800平方メートル。東京・品川と、横浜市内の計3カ所のシステム・ソフト技術者を集約する。600人で2019年5月に開始し、1000人規模に拡大する。

新設するのは「みなとみらいリサーチセンター(仮称)」。横浜市のみなとみらい駅の近くにあるビル「OCEAN GATE MINATO MIRAI」内に設立する。横浜にある通信システムやAI(人工知能)関連技術者などを集約する。

京セラは電子部品を得意とするが、主にAIやあらゆるモノがネットにつながる「IoT」関連のシステム開発を強化して部品と一体にして販売する。

部品とシステムを組み合わせて自動運転に関する技術、ロボティクスや通信を組み合わせた生産性向上、太陽光を使って効率的に省エネ化を図る技術などを開発して提案できるようにする。

「共創スペース」と呼ばれる場所も用意し、社外の技術者を交流させ、オープンイノベーションの仕組みも導入する。

京セラは京都府精華町や鹿児島県などに開発拠点を持ち、総合的な開発機関としては6つ目となる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36922400V21C18A0TJ2000/