三菱重工業は、国産ジェット旅客機MRJの開発を進めている子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)に対して、2200億円ほどの金融支援を実施する調整に入った。追加の出資と債権の放棄を組み合わせる方向だ。これによって三菱航空機の債務超過の解消を目指すが、MRJには、資金面以外でも多くの難題が待ち受けている。

【特集】国産初のジェット旅客機MRJ
 さしあたって機体の配線や計器類の設計変更を終え、試験機に反映させることが求められている。三菱航空機の水谷久和社長は、設計変更の終了時期を「年内か年明け」としている。

 その後、設計変更した機体で試験を重ね、型式証明を取得する必要がある。審査は数百項目。翼の強度や非常口の構造、操縦の仕方に危険がないかなど、様々な観点から審査される。「直すものが根本的なところだと、初期の段階からやり直すこともある」(国土交通省航空局)という。

 ボンバルディアによる提訴では…
https://www.asahi.com/articles/ASLBR5WRZLBROIPE036.html