KDDIは10月24日、個人向け確定拠出年金サービス「auのiDeCo」の提供を始めた。スマートフォンアプリで申し込み、運用状況の確認などを行える手軽さを売りに、投資への関心が薄い若年層を取り込む。投資信託の残高に応じたポイント還元の仕組みも設け、競合との差別化を図る。

 専用スマートフォンアプリで、申し込みから運用状況の確認、運用商品の見直しまで、年金管理に必要な機能をワンストップで提供する。アプリ上で節税額を試算できる他、毎月の掛金拠出額の状況、運用実績のチェックも可能。運用管理手数料は永年0円のため、同社は「投資初心者も気軽に使える」とアピールする。

運用商品は、初心者でも選びやすいようにシンプルなプランを用意。(1)元本割れのリスクがない「三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金」、(2)比較的リスクが少ない国内債券を中心に扱う「au スマート・ベーシック(安定)」、(3)比較的低リスクの国内債券をメインに株式でリターンも狙う「au スマート・ベーシック(安定成長)、(4)海外株式で積極的にリターンを狙いつつ債券でリスクを抑える「au スマート・プライム(成長)」、(5)国内外株式の割合を高めたハイリスク・ハイリターンの「au スマート・プライム(高成長)」――を提供する。

 このうち(2)〜(4)では、ユーザーが保有している投資信託の残高に応じ、auの「WALLET ポイント」か「Wow! スーパーポイント」を付与する。月間保有残高が100万円の場合、年間1000ポイント(auユーザーの場合)を受け取れる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/24/news103.html