2018/9/13 1:17 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35300950T10C18A9EAF000/

 【ロンドン=篠崎健太】12日のロンドン市場で北海ブレント原油先物が買われ、期近物が一時1バレル80.13ドルに上昇した。80ドル台に乗せるのは5月下旬以来、約3カ月半ぶり。石油輸出国機構(OPEC)が同日発表した月報で、イランの8月の原油生産量が前の月より約4%減ったことが材料になった。核合意からの離脱を表明した米国はイラン産原油の輸入停止を各国に呼びかけており、先行きの原油供給への懸念が浮上している。

 北海ブレントの値上がりは4営業日連続。前日比の上げ幅は一時1ドル強に達した。

 米エネルギー情報局(EIA)が12日公表した週間統計で、米原油在庫が市場の予想以上に落ち込んだことも買いを誘った。米国の東海岸には大型ハリケーンが接近。これも原油供給の不安材料として警戒されている