2018年9月11日 18時46分 NHK News Web
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180911/k10011624911000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_001

中国の程永華駐日大使は都内で講演し、アメリカの保護主義的な政策について「世界の貿易秩序やルールを乱す」などと批判し、開かれた貿易体制を維持するため中国が提唱する巨大経済圏構想、一帯一路の活用を提案し、日本企業の積極的な参加を呼びかけました。

中国の程永華駐日大使は11日午後、都内で全国の企業経営者などおよそ1000人が出席した日中平和友好条約締結40年を記念する会合で講演しました。

この中で程大使は「一国主義のアメリカが一方的に仕掛けてきた貿易戦争は世界の貿易秩序やルールを乱し市場を混乱させる」と述べ、アメリカの保護主義的な政策を批判しました。

そのうえで、開かれた貿易体制を維持するため中国が提唱する巨大経済圏構想、一帯一路の活用を提案し、「中国と日本の経済協力の新たな土台となる」と述べて日本企業に対し積極的に参加するよう呼びかけました。

このほか、改善の流れにある日中関係について程大使は「両国のハイレベル交流を続けて明るいメッセージを発し、実務協力を進めることで中日関係の方向性を示すことができる。強い政治的責任感と使命感でよりよい未来を築くことができる」と述べ、首脳どうしの交流を推し進めていくことの重要性を強調しました。