信越化学工業は車の樹脂部品や化粧品などに幅広く使うシリコーンを5割増産する。1100億円を投じ、日本やタイ、米国など各拠点の設備を増強する。シリコーンは増産していた中国勢が環境規制で工場の操業停止を迫られており、需給が逼迫している。さらに米国が8月、中国に対し追加で制裁関税を課した。信越化学は世界の拠点から供給できる体制を整える。米中貿易摩擦の激化に備え、供給網を見直す動きが広がりそうだ。

 シリ…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34909150T00C18A9MM8000/