米市場へのアクセスを制約されている中国の通信機大手、華為技術(ファーウェイ)が米連邦取引委員会(FTC)に支援を求めていることが分かった。

 同社はFTCへの20日の届け出で、安全保障絡みの制約が「より妥協のない競争から恩恵を得られるはずの消費者に損害を与えている」と主張。同社の製品に高度な安全保障リスクはないとしている。米連邦通信委員会(FCC)でも27日、この申し立てが記録された。

 華為は9月に始まるFTCの公聴会に参加し、競争と消費者保護の問題に対応したいとコメントした。

 華為と中国の同業、中興通訊(ZTE)の製品がスパイ活動に使われている可能性があるとの懸念をめぐり、米当局は両社に対する検証を強化。中国外務省の報道官は7月、米国は「根拠のない臆測と中国企業に対する意図的な弾圧をやめるべきだ」と述べた。(ブルームバーグ Todd Shields)
2018.8.30 05:46
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180830/mcb1808300546021-n1.htm