2018年7月31日 10:06 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33600950R30C18A7EAF000/

【ソウル=山田健一】韓国サムスン電子が31日発表した2018年4〜6月期の連結営業利益は14兆8700億ウォン(約1兆4720億円)で、前年同期に比べ6%増えた。主力の半導体がけん引する構図が続く。同社は、米IT(情報技術)大手などの「サーバー向け高機能メモリーの需要が旺盛」と説明した。

売上高は4%減の58兆4800億ウォン。半導体以外のスマートフォン(スマホ)事業や家電事業、ディスプレー事業が振るわなかった。

半導体部門の営業利益は11兆6100億ウォンと45%拡大し、7四半期連続で過去最高を更新した。サムスンが世界首位のDRAMが値上がりした。下半期は「(米アップルなどの)新型スマホの発売で需要拡大が続く」との見通しを示した。

一方で、自社製スマホを主体とする「IT&モバイル」部門の営業利益は34%減の2兆6700億ウォンだった。3月に発売した旗艦機種「ギャラクシーS9」が伸び悩み、販売費用がかさんだ。高精細の有機ELパネルなどを製造するディスプレー部門は1400億ウォンと92%の大幅減益。有機ELは黒字で、テレビ向け大型液晶パネルが赤字に転落したもようだ。