2018年7月28日 9:05 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO33539450Y8A720C1CC0000?s=3

駅ホームにある発車ベルを押して流れるメロディーが駆け込み乗車を助長している可能性があるとして、JR東日本は8月1日から常磐線の一部区間で、ベルを使わずに車両に設置された車外向けスピーカーでドアの開閉を知らせる実証実験を始める。

実験対象は常磐線各駅停車の亀有(東京・葛飾)―取手(茨城県取手市)間。乗り入れる東京メトロや小田急電鉄の車両も同様の取り組みをする。駆け込み乗車を減らす有効性が確認されれば拡大していく考えだ。

駆け込み乗車への対応で列車が遅れるケースは日常的にあり、死亡事故も発生している。大音量のメロディーがホームから離れた改札口付近でも聞こえてしまうことが、駆け込みを誘発しているとみて実験を決めた。スピーカーからの音声が聞こえる範囲はホーム上にとどまるという。〔共同〕