新潟県は燃料電池車(FCV)の県内での普及に向け、新潟市内で水素ステーションの整備を担う企業の公募を始めた。経済産業省からも補助金の交付が決まっていることや、設備に一定以上の供給能力があることが条件で、7月13日まで受け付ける。2018年度中に整備を完了する計画だ。

 整備にかかる事業費の4分の1、7500万円を上限に県が支援する。7月中に正式に契約を結び、周辺住民への説明などを経た後に着工する。水素ステーション設置場所は新潟市に限定した。

 県は3月に県内でのFCV導入や水素の有効活用に向けた「普及ビジョン」を策定した。県の試算によると、人口や交通量が多い新潟市の中央区で採算性を取れるFCVの台数を確保できるのは30年度になる見通しだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32442910Z20C18A6L21000/