NECは11日、ウエアラブル端末で心拍データを取得し、人間の感情を分析するサービスを発売すると発表した。「興奮や喜び」「憂鬱や疲労」といった状態をグラフで見ることができる。分析の結果、ストレスがたまっている社員は休みを取るなど社員の健康管理に役立てる。

 TDKが開発したウエアラブル端末を取り付け、心拍変動、皮膚温度といった情報を取得する。近距離無線通信「ブルートゥース」でスマートフォン(スマホ)と連携し、データをクラウド上に送る。NECと名古屋市立大学が開発したシステムが社員の感情を分析する。分析結果は円グラフなどで確認できる。

 社員1人あたり月額1000円で利用できる。別途、ウエアラブル端末やシステムの導入費用がかかる。2018年度後半から納入し、3年間で90億円の売り上げを目指す。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31609120R10C18A6X20000/