自動車メーカーのSUBARUは、車の燃費や排ガスの検査データを改ざんしていた問題で新たな不正が行われていたことがわかったと発表しました。不正はこれまでのおよそ900件から、1800件余りに拡大することになります。

発表によりますと、車の燃費と排ガスの検査でデータの改ざんが行われていたSUBARUの群馬県太田市の工場で、新たに934件の不正が見つかったとしています。

SUBARUはことし4月に、社内調査で、データの改ざんが合わせて903件見つかったと発表しているため、不正は1837件に拡大することになります。

具体的には、燃費と排ガスをチェックする際に国が定めた基準に沿わない形で測定していたほか、試験をする室内の湿度が決められた範囲から外れた状態で検査していたということです。

SUBARUによりますと、先月16日に国土交通省が本社に立ち入り検査に入りましたが、国土交通省の指摘と社内調査で新たな不正が発覚したということです。

SUBARUは「4月に国土交通省に報告書を提出したにもかかわらず問題を把握できなかったことは極めて遺憾であり、重く受け止めている」とコメントし、不正の実態や原因などについて再調査に乗り出すとしています。

□国交省が徹底調査を指示
国土交通省によりますと、先月16日に行ったSUBARU本社への立ち入り検査の結果を精査する過程で新たな不正の疑いが浮上し、5日になって会社側から報告があったということです。

これを受けて、国土交通省はSUBARUに対し、不正の詳細やなぜ社内調査で今回の不正が明らかにならなかったのかなどについて徹底的な調査を行い、今後1か月をめどに報告するよう指示しました。

最初の不正が明らかになってから7か月余りがたって新たな不正が発覚したことについて、国土交通省は「SUBARUにおける事案の全容解明に対する取り組み姿勢に疑問を抱かざるをえず、極めて遺憾だ」としています。

会見のライブ映像
https://www3.nhk.or.jp/news/realtime/rt0000333.html?utm_int=all_contents_realtime_001
https://www.youtube.com/watch?v=rgfJYDnj10Q

(スレ立て依頼から)
6月5日 16時16分
NHKニュース(鮮度に注意)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180605/k10011465481000.html