【シリコンバレー=藤田満美子】世界のウエアラブル端末市場の成長が鈍化している。米調査会社IDCが4日発表した調査によると、2018年1〜3月期の世界出荷台数は2510万台と、前年同期比1%増にとどまった。高機能の「スマートウオッチ」の販売は順調に伸びたが、機能を絞った「フィットネストラッカー」(活動量計)の苦戦が響いた。

IDCによると、米アップルの「アップルウオッチ」など、多様な機能を盛り込んだスマートウオッチの出荷台数は28%増加した。一方、これまで市場をけん引してきたフィットネストラッカーが9%減と大きく落ち込んだ。

企業別に見ると、通信機能を備えた「アップルウオッチ」が好調だった首位のアップルは販売台数を13.5%伸ばし、シェア16.1%で首位を維持した。一方、上位5社の中で唯一販売台数が伸び悩んだ米フィットビットはシェア8.7%で3位。2位には中国市場を中心に低価格端末の売れ行きが好調な中国・小米(シャオミ)が食い込んだ。
2018/6/5 7:57
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31368890V00C18A6000000/