Cグローバリズムの運動を象徴的に示しているのが「ワシントン・コンセンサス」である。

ワシントンに本拠を置く世界銀行、IMF、ホワイトハウス、米財務省などが構築した、経済政策における世界戦略である。

その柱は、市場原理主義、民営化、規制撤廃、小さな政府、である。

小さな政府とは貧富の格差を放置することである。

すべてを市場原理に委ねて、1%の巨大資本が全世界を支配してしまうことを容認、推進する戦略である。

したがって、グローバリズムと推進する勢力と、グローバリズムを阻止しようとする勢力において、際立った対照を示すのが、政府の役割についての主張なのである。

市場原理にすべてを委ね、弱肉強食を推進する経済政策

に対して、

市場原理のもたらすひずみやゆがみを是正するための政府の積極的な役割を重視する経済政策

が提唱される。

アベノミクスは言うまでもなく、市場原理主義に依拠し、弱肉強食、弱者切り捨てを積極推進する経済政策の提案である。

日本の主権者の99%は、本当にこの経済政策を支持するのか。

それは自殺行為であると思われる。

政府の役割を重視して、すべての市民に保障する最低生活水準を引き上げること。

これこそ現代世界経済下の政府に求められる役割なのではないか。

イタリア五つ星運動も、すべての国民に保障する最低生活水準の引き上げを最大の目標に掲げている。

日本でも、まったく同じ文脈で、草の根民主主義運動を大きく広げることができるはずだ。

そのための連帯、積極行動を推進してゆきたい。(以上───。無断コピペ)