日本経済新聞 2018/5/24 4:09
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3089175024052018000000/
イスタンブール中心部の外貨両替所(23日)=ロイター
https://www.nikkei.com/content/pic/20180524/96958A9F889DE1E2EAEBE3E5E7E2E0E6E2E7E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO3089173024052018000001-PB1-2.jpg

 【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ中央銀行は23日、臨時の金融政策決定会合を開き、複数ある
政策金利のうち事実上の上限金利とする「後期流動性貸出金利」を3%引き上げ年16.5%とした。
通貨リラの急落を受け、緊急利上げに踏み切った。中銀は声明で「物価安定のため、強力な金融
引き締めを決めた」と説明した。

 トルコ経済は巨額の経常赤字や物価上昇に直面している。エルドアン大統領の圧力で中銀の独立性が
一段と損なわれるリスクも意識され、リラの対ドル相場は23日、一時1ドル=4.92リラまで急落し、
過去最安値を更新した。年初からの下落率は約23%に達していた。緊急利上げ発表後は1ドル=4.6リラ前後と
前日と同水準まで戻した。

 中銀は金融引き締めを嫌うエルドアン氏の意向に反し、4月下旬の通常会合で0.75%の利上げを実施した。
しかし、市場は不十分と判断、リラ売りが続いていた。

 銀行間でリラを貸し借りする際の金利は年18%を超えており、今回の利上げで通貨安に歯止めがかかるかは不透明だ。
エルドアン氏は23日、「部分的な通貨変動はトルコ経済の現実と合致していない」と強弁した。


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