日本経済新聞 2018/5/16 17:21
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30582450W8A510C1916M00/

 東洋エンジニアリングは16日、ナイジェリアで肥料プラントの設計と資材調達を受注したと発表した。
受注額は500億円程度とみられる。肥料などに使う尿素を年約130万トン生産する世界最大級のプラントとなる予定。
同国での受注は2件目だ。肥料需要の旺盛なアフリカで地位を確立し、受注拡大を目指す。

 発注者はインド系の化学大手、インドラマグループやナイジェリア政府などが出資する現地企業の子会社だ。
建設は韓国の大宇グループが担う。東洋エンジが17年に同国リバース州に建設した肥料プラントの
隣接地に建設する。2021年の運転開始を目指す。

 東洋エンジは1件目の建設中にエボラ出血熱の感染が拡大したり政情不安が発生したりしたことなどを考慮して、
今回は設計と調達部分のみの受注に絞った。現地への社員派遣を最小限に抑えるためだ。

 世界的な人口増加を受けて食料生産に使う肥料の需要も増えている。特にアフリカは右肩上がりで
人口が増える見通しで、50年には現在の2倍の25億人を超えるとの試算もある。東洋エンジは
肥料プラントの世界大手で、今回の受注を弾みにアフリカでの需要を取り込みたい考えだ。