JALの植木義晴社長は、「準備万端のすばらしい状態で導入できると確信している」と述べ、
初期のトラブルが導入開始から4年後には解消されているとの見方を示した。

 一方で、JALの幹部は「MRJで何か問題が起きても、エンブラエルがある」と打ち明ける。万一MRJの納期が遅れても、2021年には
既存機のエンブラエル機への機材統一が進んでおり、運航には影響が生じない機材計画になっている。
今回のエンブラエル機導入は、単にMRJ導入までのつなぎではなく、万一の際の“保険”を兼ねているとみるのが妥当だ。

以前、ANAの幹部も「MRJを待ってはいるが、あてにはしていない」と明かしている。開発中の機体である以上、まずは手持ちの機材で路線計画を進め、
MRJが引き渡し時期が見えてきたら導入路線を決めるという流れは、両社に共通している。