売り手市場のなか、少しでも多くの学生に門をたたいてもらい、その中から優秀な学生を効率的に選びたい――。こんな思いで、人工知能(AI)による採用面接を導入する企業も出てきている。

面接担当者の研修など、企業の採用支援を手がけてきたタレントアンドアセスメント(東京)は、約3千人分の実際の面接データから学習したAIが学生と面接するサービス「SHaiN(シャイン)」を昨秋から始めた。これまでに大手食品メーカーなど23社が導入している。

エントリーした学生は自分のスマートフォンを使い、深夜や自室といった好きな時間・場所で面接を受けられる。AIは平均60分ほどかけて、話の展開にあわせて100〜180ほどの質問を音声で繰り出し、じっくり話を聞く。その上で同社が人の目による動画チェックなども交え、「理解力」や「バイタリティー」など11項目の採点を加味した報告書を企業に提出。実際の合否はそれを踏まえて企業側が判断する。

人間による面接だと、企業は担…

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2018年5月11日09時46分
https://www.asahi.com/articles/ASL4T53T9L4TULFA027.html