日本経済新聞 2018/5/1 18:32
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30035730R00C18A5H53A00/

 大塚家具は1日、インターネット通販のアマゾンジャパン(東京・目黒)を通じて寝装品などの
販売を始めたと発表した。大塚家具は自社の通販サイトを運営する一方、他のネット通販会社との
連携も広げている。実店舗での販売が苦戦するなか、利用者の多いアマゾンでの販売を通じて
新たな顧客との接点を確保したい考えだ。

 1日からアマゾンのサイト上で大塚家具の独自商品の取り扱いが始まった。まずシーツやソファなど約40種類、
計130品目の提供から開始。今後拡充を検討する。大塚家具は2017年12月期の単独決算で2期連続の
最終赤字となるなど、業績面での苦戦が目立つ。大型店の閉鎖や縮小を進める一方、新たな消費者を
呼び込むためネット通販事業を拡大する。

 大塚家具は17年から、20〜30代の女性利用者が多い服飾雑貨の通販サイト、ロコンドやヤフーを通じて
ネット販売を拡大。16年12月期のネット売上高は5200万円にすぎなかったが、17年12月期は2億3400万円に増えた。
18年12月期には5億円と2倍以上に増やす方針を掲げている。

 大塚家具は12年から14年にかけ、アマゾンのマーケットプレイス(仮想商店街)と呼ぶ「市場」に
自社商品を出品していたが、家具の転倒防止器具のみにとどまっていた。