Amazonが2018年第1四半期の決算を発表し、順売上高が前年同期比で43%アップし、510億ドル(約5兆5700億円)に達したことがわかりました。Amazon.comの売上とともに、クラウドサービスであるアマゾン ウェブ サービス(AWS)の売上が大きく寄与しているとみられています。

Amazon全体では、2018年の第1四半期の売上高は、前年同期の売上高である357億ドルから49%増である510億ドルに成長しました。今期の売上げは510〜540億ドル(約5兆5700億〜5兆9000億円)であると予想されていたことから、株価は時間外取引で7.1%上昇したとのこと。

Amazonの中でもめざましい成長を見せているのは、AWSの売上で、前年同期比で49%上昇していることが判明しています。AWSは2017年度の第1四半期の売上が36億6000万ドル(約4000億円)だったのに対し、2018度第1四半期は54億4000万ドル(約5900億円)で、2017年全体の売上成長率である45%を上回っています。

AWSの売上と営業利益の伸びをグラフ化するとこんな感じ。青いグラフが売上で、赤いグラフが営業利益です。2018年の営業利益は14億ドル(約1530億円)に到達しており、前年と比べ57%の成長を見せています。
Amazonのジェフ・ベソスCEOは「AWSには他者との競争に直面する7年も前からアドバンテージがありました。また、チームは一度も減速を見せていません。結果としてAWSは、ここまでのところ、最も進化し、機能性に富んだサービスとなっています。AWSはデベロッパーたちに対し、選択肢と速度を提供し、しかもそれらは毎日改善されています。それゆえにAWSはめざましい成長を遂げているのです。AWSのお客様に感謝します。そして我々はこれからも熱心に仕事に取り組んでいることを保証します」とコメントを発表しました。

AWSの過去12カ月の売上は192億ドル(約2兆1000億円)に到達しており、AmazonのCFOであるブライアン・オルサスキー氏によると、年内には12カ月ベースの売上が200億ドル(2兆1800億円)に達すると考えられているとのこと。AWSはAmazonの売上げの中でもトップ3つに含まれており、AWSの大躍進はAmazonのピザ2枚ルールが生み出した例といわれています。

一方で、アメリカではAmazonプライムの年会費が2018年5月11日から値上げされることが報じられています。日本では年会費3900円のAmazonプライムですが、アメリカではこれまで99ドル(約1万800円)で提供が行われてきており、今回の値上げで119ドル(約1万3000円)と価格が24%アップ。月間プランの値上げはこれまでもあったものの、年間プランの値上げは2014年にサービスが始まってから初めてのことだそうです。値上げの理由について、オルサスキーCFOは「顧客に対するバリューがかつてないほどに大きくなったこと」「発送のオプションやデジタルの特典にかかるコストが大きくなっていること」を挙げています。
https://gigazine.net/news/20180427-amazon-aws-revenue-2018q1/