Appleは、2018年秋に発売するiPhoneで名称のルールを大きく変える、との予測が発表されました。3モデルのうち、液晶モデルは単に「iPhone」となり、有機EL(OLED)モデルは「iPhone X」の数字が増える名称になる模様です。

「iPhone」と「iPhone XI」、「iPhone XI Plus」が発売か
Appleは2018年秋に発売される3つのiPhoneから、製品名をシンプルに変更する、とGuggenheim証券のアナリスト、ロバート・シーラ氏が投資家向けに発表したメモで述べています。

シーラ氏は、6.1インチの液晶ディスプレイを搭載するモデルの名称は、数字もつかない「iPhone」になる一方で、OLEDディスプレイを搭載するモデルには「X」から番号を増やす命名方式が取られる、と予測しています。

iPhone Xが発売された2017年、従来の法則どおりの「iPhone7s」を飛ばして「iPhone8」が発売されています。

2017年、6.5インチモデルを発売しなかったのは「明らかな間違い」
6.5インチの大型OLEDディスプレイモデルが2017年に投入されなかったことについて、シーラ氏は「明らかな間違い」と批判し、2018年に投入されることで、その失敗を取り戻すだろう、との見解を示しています。

また、液晶モデルには大幅なリフレッシュが施され、iPhone Xと同様、3DセンサーのTrueDepthカメラを搭載し、端末上での機械学習や拡張現実(AI)に対応する、と述べています。

なお、液晶モデルにはデュアルSIMモデルが用意される、とKGI証券のミンチー・クオ氏が予測しているほか、Rosenblatt証券のジュン・ザン氏は液晶モデルの価格はOLEDモデルよりも約200ドル(約2.2万円)安くなる、と予測しています。

命名ルールの変更、iPadで前例
Appleが製品シリーズの命名ルールを変更するのは、9.7インチのiPadシリーズで前例があります。

初代「iPad」の次が「iPad2」、その次は「iPad」が2世代続き、通算5モデル目で「iPad Air」に名称変更、「iPad Air」が続いた後に再び「iPad」に戻り、2018年3月の第6世代「iPad」へと至ります。

米メディアAppleInsiderは、シンプルな「iPhone」と「iPhone X」系列の併存は、消費者の混乱を招くおそれがある、と懸念を示しています。
2018年4月26日 00時19分
https://iphone-mania.jp/news-210483/