京都府の京丹後市峰山町は、町の歴史と関わりの深い「ネコ」に着目した町の活性化に取り組んでいます。
その切り札が何ともユニーク。ネコと心が通っちゃうかも?

かつて養蚕業で栄えた京丹後市峰山町。
織物と養蚕の神様をまつる地元の神社には「こまいぬ」ならぬ「こまねこ」がおよそ200年にわたって鎮座しています。

なぜネコなのか。

神社の宮司さんによると、ネコは蚕や織物の天敵であるネズミを退治してくれることから、
地元の人々にとって神様のような存在だったのだそうです。

この「こまねこ」を見るために神社を訪れる人や、
飼いネコの幸せを「こまねこ」にあやかろうという人などもいることから、町では「ネコ」に着目し、
町おこしにつなげようという取り組みを進めています。

その切り札がこの春に開発された「人もネコも一緒に食べられる缶詰」。

材料には地元でよくとれるサワラの幼魚「サゴシ」を使い、
ネコの愛好家たちの意見を聞きながら試作を重ねた自信作です。
クセが少なく淡泊な味わいを生かして水煮にし、
人もネコも素材そのものの味を楽しめるようにしたのがポイントだとか。

「観光客が丹後から帰ってからお留守番させていたネコちゃんと一緒に食べられたらなと思って」と
開発に関わった廣瀬啓子さんは話しています。

この新商品、今月、京都市内の食品工場ではじめの300缶が製造されました。
5月下旬をめどに地元の神社の境内などで販売される予定です。

あなたもネコちゃんと同じ缶詰を食べながら心を通わせてみてはいかが?

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/K10011416481_1804251111_1804251119_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/K10011416481_1804251111_1804251119_01_03.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/k10011416481000.html