日本経済新聞 2018/4/19 16:11
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29586570Z10C18A4LKA000/


 ミズノは20日、大阪市中心部に旗艦店「ミズノオオサカ茶屋町」を開業する。仮想現実(VR)を活用した
野球のスイングやランニングフォーム診断、ヨガなど様々な体験ができる。スポーツを日常に取り入れた
アパレルも充実させた。競技分野の深掘りと、スポーツの裾野拡大の両方を狙っている。

 同店は7階建てで、延べ床面積が約2700平方メートルと、直営店では3番目の広さ。強みを持つ野球では
VR用ゴーグルを着け、グリップにセンサーが付いたバットを振ると、スイング速度や軌道が分析できる。

 ランニングでは、有料のフォーム診断で体の負荷や姿勢のクセを知り、それに合ったシューズを選べる。
7階にはヨガや野球グラブづくり教室、選手によるトークショーなどを催すイベントホールも設けた。
19日開いた内覧会に登場した元テニスプレーヤーの松岡修造さんは「様々な体験ができる『スポーツランド』
として皆さんに楽しんでほしい」と話した。

 一方、1階は機能素材を普段着に取り入れた衣料品やシューズ、バッグなどをそろえ、女性や訪日外国人も取り込む。
水野明人社長は「もともと競技者用がメーンだが、(アパレルも強化した)新しいミズノの顔も発信したい」と話した。
年商12億円を目指す。