ドイツの大手自動車メーカーフォルクスワーゲンは、新たな会長に乗用車ブランド部門トップのヘルベルト・ディース氏が就任すると発表し、電気自動車への移行を強化するものと見られます。

フォルクスワーゲンは12日、最高意思決定機関である監査役会が、ミュラー会長に代わって乗用車ブランドのトップを務めるヘルベルト・ディース氏を、新しい会長に指名したと発表しました。

ディース氏は同じくドイツの自動車メーカーのBMWの取締役を務めたあと、2015年7月にフォルクスワーゲンに移り、乗用車ブランド部門のトップに就任しました。

現地のメディアは、ディース氏が進めたコスト削減の手腕が監査役会に評価されたなどと伝えています。

ディース氏は声明で、「自動車産業が大きな変化を迎える中、フォルクスワーゲンにとっては電動化やデジタル化などに迅速かつ間違いなく取り組むことが重要だ」と抱負を述べました。

フォルクスワーゲンは2015年にディーゼル車の排ガスをめぐる不正が発覚し、ディーゼル車の信用が失墜しており、ディース新会長のもとで電気自動車への移行、いわゆる「EVシフト」を強化するものと見られます。
4月13日 6時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180413/k10011401251000.html