フェイスブックの利用者の個人データが流出した問題で、EU=ヨーロッパ連合は、域内の270万人の個人データが不正に利用されるおそれがあるとする説明をフェイスブック側から受けたと明らかにしました。

この問題は、アメリカのフェイスブックから最大で8700万人の個人データが流出したもので、フェイスブックのデータ管理やプライバシー保護の在り方に批判が相次ぎ、ザッカーバーグCEOは来週、アメリカ議会の公聴会で説明を求められています。

これについてEUの報道官は6日、フェイスブックに対し、EU域内の利用者への影響を尋ねる書簡を送ったところ、「最大で270万人の利用者の情報が悪用される可能性がある」との回答を受け取ったと明らかにしました。そのうえで、EUで消費者保護などを担当する委員が来週始めにもフェイスブックの責任者と電話で会談するとしています。

EUは、来月からGDPR=一般データ保護規則と呼ばれる新たな規則を施行し、国をまたぐデジタルデータの取り扱いを厳格化することを決めていて、フェイスブック側にデータ流出の経緯や管理体制について詳しい説明を求めるものと見られます。
4月7日 5時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180407/k10011394021000.html