アマゾンジャパンは、4日の注文受け付け分から、インターネット通販の配送料を最大5割引き上げた。

物流コストの増加に対応したとみられる。大手のアマゾンが配送料引き上げに踏み切ったことで、ネット通販各社に同様の動きが広がる可能性がある。

注文合計金額が2000円未満(税込み)の場合、これまで通常配送で一律350円だったが、本州・四国は400円、北海道・九州・沖縄・離島は440円とした。

注文金額にかかわらず最短翌日に届ける配送サービスは一律360円から500〜540円とし、最大5割値上げした。当日配送サービスは一律514円から600〜640円とした。

ただ、書籍など一部商品や注文合計金額が2000円以上の利用者、「プライム会員」(年3900円、月400円)の配送については、これまで通り無料で据え置く。

アマゾンが配送料を引き上げるのは2016年4月以来、2年ぶりとなる。アマゾンは今回の配送料引き上げについて「様々なビジネス環境の変化を踏まえた見直しだ」とコメントした。

人手不足を背景に宅配各社は昨年から今年にかけて法人向け運賃を相次いで値上げした。こうした動きを受け、オフィス用品通販大手「アスクル」は17年10月から個人向けサービス「ロハコ」で重くてかさばる一部商品の配送に特別配送料を上乗せするなど、物流コストの増加分を消費者に転嫁する動きが広がりつつある。
2018年04月05日 10時03分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180405-OYT1T50023.html