奈良県生駒市は、市役所内での受動喫煙を防ごうと職員が喫煙した場合、体内から有害物質が出続けているとされる45分間は、エレベーターの利用を禁止するなどの対策を4月から始めることになりました。

奈良県生駒市は、5年ほど前から、市役所の庁舎内を全面禁煙とし、屋外に喫煙所を設けるなど、受動喫煙による健康被害の防止に取り組んでいます。しかし、職員の中から、「さらに対策を強化してほしい」との提案が出されたということで、市は、4月1日から新たな対策を始めることになり、29日、周知を呼びかけるポスターを掲示しました。

新たな対策は、市の全職員が対象で、▼喫煙後も45分間は、体内から有害物質が出続けるという研究結果に基づき、この間のエレベーターの利用を禁止するほか、▼勤務中は、昼休みを除いて禁煙とするなどとしています。罰則はなく、職員一人ひとりの良識に委ねるということです。

生駒市人事課の田中良成課長は「たばこを吸う人も吸わない人も気持ちよく過ごせるように職員も努力するので、市役所を訪れる市民の皆さんにも協力をお願いしたいです」と話しています。

県内では、奈良市でも喫煙後は、エレベーターの利用を避けるよう職員に周知する取り組みを行っています。
03月29日 17時49分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053397221.html