経済
豊田通商がJOLED出資 200億円、販路拡大
2018年3月27日 19:57

 トヨタ自動車グループの豊田通商が、有機ELパネルを手掛けるJOLED(東京)に出資することが27日分かった。第三者割当増資を200億円程度引き受ける方向で調整している。
自動車部品大手デンソーは当初、500億円の出資を検討していたが300億円に引き下げ、トヨタグループ全体で計500億円程度を出資する見込みだ。

 JOLEDは総額で1千億円の増資を計画している。トヨタグループと協力し、需要増加が期待されている車載用の有機ELパネルの開発を急ぎ、販路拡大も進める。

 JOLEDには設立母体で株主のソニーとパナソニックに加え、住友化学、半導体製造装置のSCREENホールディングスの計4社が50億円ずつ計200億円出資することも固まった。
残る引受先を今年6月までに決めたい考えだ。国内メーカーや中国、米国などの外国企業から出資申し入れがあり、出資比率の調整を続けている。

 JOLEDは、経営再建中の中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)が15%を出資する関連会社。増資で調達する1千億円のうち
3分の2をJDIの能美工場(石川県能美市)に投資し、この工場を使って中型有機ELパネルの生産規模を現在の約10倍に拡大する方針だ。

(共同通信)
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-690109.html