仕事としてどんなプログラミング言語が扱えるかは、プログラマのスキルやキャリアにとって重要事項でしょう。
フリーランスエンジニアのマッチングサイト「CodementorX」は、GitHubやTwitter、Stack Overlowなどのコミュニティサイトにおける人気や、同社の求人データの傾向などを基に、人気が下降し求人も少ないプログラミング言語を、記事「Worst Programming Languages to Learn in 2018 | Codementor Blog」で発表しています。
一方、プログラミング学習サイトの「Coding Dojo」は、求人サイトIndeed.comの情報を基に、仕事の多いプログラミング言語を「The 7 Most In-Demand Programming Languages of 2018 | Coding Dojo Blog」で示しています。
それぞれを簡単に見ていきましょう。
ワースト言語は1位Dart、2位Objective-C、3位CoffeeScript

下記が「CodementorX」が示した、人気が下降し求人も少ないワースト言語リストの一部です。
http://www.publickey1.jp/2018/programminglanguage01.gif

1位がDart、2位がObjective-C、3位がCoffeeScript、4位がErlang、5位がLuaとなっています。
Dartは、JavaScriptを置き換えるべくGoogleが開発したプログラミング言語でした。しかしその目論見は残念ながらうまくいっていません。上記の画像ではJob MarketのワーストがDart、Community EngagementのワーストもDartとなっています。
しかし、GoogleのDart開発チームはDartの再起を期してDart 2をリリース。iOS/Androidの共通ライブラリであるFlutterなど意欲的な取り組みを相次いで発表しました。今後、ワースト1の不名誉なポジションから脱却できるでしょうか。
Googleが「Dart 2」発表、Dartを再起動。iOS/Android用ライブラリ「Flutter」と共にWebとモバイルのクライアント開発にフォーカス − Publickey
Objective-Cは、名前の通りC言語をベースにオブジェクト指向の機能を持たせたプログラミング言語です。iOSのアプリケーションを開発する言語として人気がありましたが、いまはiOSアプリケーションの開発言語としてはSwiftの方が注目されているようで、上記の画像ではGrowth and Trendsのワーストとなっています。
CoffeeScriptは、JavaScriptを生成するためのJavaScriptより優れた言語およびトランスパイラとして、いわゆるAltScriptのブームの火付け役となった言語と言っていいでしょう。JavaScriptの進化やTypeScriptなど新たなAltScriptの登場にも大きな影響を与えました。
http://www.publickey1.jp/blog/18/5_codementorxcoding_dojo.html