外食大手の「ロイヤルホールディングス」と「すかいらーく」の2社は、働き方改革の一環として、24時間営業を見直し営業時間を短縮したものの、去年1年間の決算でともに売り上げが増加しました。日中の従業員を増やし接客を強化したことや新規の出店を進めたことなどが、効果を挙げたとしています。

このうち、ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスは、売り上げが1355億円と前の年に比べて1.9%増え、本業のもうけに当たる営業利益も59億円と14%増加し、増収増益となりました。

働き方改革の一環として、24時間営業を見直し営業時間の短縮を進めていますが、ランチやディナーの時間帯に配置する従業員を増やし接客を強化した結果、より多くの客に対応できるようになったとしています。

また健康志向の高まりに対応するため、価格が高めのメニューを充実させたことで、1人当たりの購入金額も伸びたとしています。

記者会見で黒須康宏社長は「ことしは、新たに休業日も設けるが、従業員の負担軽減で、さらにサービスや商品の質の向上につなげたい」と述べました。

またガストなどを展開する、すかいらーくも、24時間営業の見直しで営業時間は短くなったものの、新規出店を増やした効果もあってグループ全体の売り上げは、3594億円と1.4%増えました。
一方、営業利益は281億円で、人件費や原材料費の上昇の影響などで10.1%減少しました。

消費者の節約志向を反映して激しい競争を繰り広げてきた外食産業ですが、24時間営業や低価格戦略を見直した大手が業績を伸ばしているケースが相次いでおり、こうした動きが広がるかどうか注目されます。

2月14日 18時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180214/k10011329071000.html