米オラクルは、2月12日(日本時間2月13日未明)にニューヨークで開催したイベント「Oracle CloudWorld Newyork 2018」において、Oracle Cloudのデータセンターを日本国内に開設する計画を発表しました。

オラクル自身が構築し運営するOracle Cloudのデータセンターが国内に設置されるのは初めて。

基調講演に立つ、同社シニア・バイスプレジデント トーマス・クリアン(Thomas Kurian)氏。

「(データセンターを)欧州と北米だけでなく、世界各地で利用できるようになる」
http://www.publickey1.jp/2018/oraclecloud_japandc02.gif

今回発表されたのは、日本、中国、インド、シンガポール、韓国、サウジアラビアなどアジア太平洋地域の各国に加え、オランダ アムステルダム、スイス、そしてカナダに2カ所、さらに米国防省向けに米国内に2カ所の、全12カ所のデータセンターの新設です。

ただしこの計画においてそれぞれのデータセンターがいつ開設されるのか、時期については明らかにされていません。

データセンターのグローバル展開をはじめたオラクル
Oracle Cloudの日本におけるデータセンターの展開は、2016年7月に富士通との提携によって富士通の国内データセンター内に設置されたものが現在も稼働しています。

[速報]オラクルと富士通がクラウドで戦略的提携。富士通が国内データセンターからOracle Database Cloud Serviceを提供 − Publickey
しかし、すでにAmazon Web ServicesやMicrosoft Azure、IBM Cloud、Google Cloud Platform、Salesforce.comなど、クラウド市場をリードする大手ベンダが国内データセンターを展開しているなかで、オラクル自身により構築、運営されるOracle Cloudの国内データセンターがない状態は大きなハンデと見られていました。

現時点で時期は未定ながらも、オラクル自身による国内データセンターが開設することで、ようやく同社は大手クラウドベンダーと戦える環境が揃うことになります。
http://www.publickey1.jp/blog/18/oracle_cloud.html