非正規雇用の増加は根本的には技術革新によるもので、
技術革新によって新しい雇用が創出され、産業構造がシフトしていること、
つまり、第二次産業から第三次産業へと雇用が流れていることによると見られる。

で、第三次産業では非正規がもともと多い。だから雇用がそっちにシフトすれば、
自動的に非正規率が高まるのは当然の帰結といえる。

第三次産業では第二次産業と違って「集産体制」が崩れてきている。
つまり労働者が組織だって集団で生産するという仕組みが希薄なのが第三次産業。
その結果として労働組合の組織率も低下してきたとする分析的仮説がある。