頭が悪い奴の議論としてよく言い出すのが
政府は債務をゼロにする必要が無いから問題ないというやつ
確かに政府は債務はゼロにする必要はないが
だからといって無限に債務を膨らませて大丈夫ということではない

では、なぜ今まで日本は財政破綻しなかったか?

簡単にうと国内貯蓄の方が国内で使う金より多かったから
でも、政府の債務を国内で賄うには国内消費と国内投資を極度に抑制しないと
低金利で資金が調達できないという弊害があった
実はデフレの原因というのは限界を超えた政府債務の膨張が原因だった

多くの人は景気対策の為に政府債務が膨張したと思っているが
それは90年代後半位までの話で21世紀に入ってからは社会保障費増大が主な要因
負担もしないで社会保障ばかり求めるから政府が国債発行で補填していた
本来なら民間に回るべき資金を極度に国内投資を抑制して国債に資金を回す必要が出てきた
社会保障費を国債で補填すればするほど民間への投資が抑制され結果として消費も抑制されるサイクル入った

まだ多く有る国内貯蓄を国内投資と消費を抑制して社会保障費の補填の為の国債発行で賄えたから破綻しなかった

問題なのはこれがいつまでも続けられるわけではないこと
労働人口が減少してくると国内の稼ぎが頭打ちから減少に転じてきたしまう
そして総人口の減少はかなりユックリだから使うだけの人間が増えて国内貯蓄が減少に転じる

だいたい65歳以上の人口が30%を越えると家計貯蓄率が恒常的にマイナスになると言われている
そうなるのが2020年代にはやってくる

残念ながらこれからも大丈夫ということはあり得ない
平穏でいられるのはあと1〜2年位だとおもってよいだろう