韓国サムスン電子が31日発表した2017年12月期連結決算は、営業利益が前の期比83%増の53兆6500億ウォン(約5兆4200億円)だった。サーバーやスマートフォン(スマホ)の記憶媒体に使う半導体がけん引。同部門の営業利益は2.6倍の35兆2000億ウォンと2期連続で過去最高を更新した。

世界シェア首位の2つの半導体(DRAM、NAND型フラッシュメモリー)の販売価格が上昇した恩恵を受けた。外国為替相場のウォン高が、約6600億ウォンの減益要因になったが吸収した。売上高は239兆ウォンと前の期より19%増えた。

 スマホを主体とする「IT&モバイル部門」の営業利益は9%増の11兆8300億ウォン。低価格を武器にする中国勢の台頭を受けて成長が鈍化しつつある。

 17年10〜12月期の部門別営業利益は、半導体部門が10兆9000億ウォンと前年同期の2.2倍になった半面、IT&モバイル部門は3%減の2兆4200億ウォンにとどまった。

 サムスンは31日、株価上昇に伴い1株を50株にする大規模な株式分割を実施することも発表した。同社は「投資家から株価が株式売買の負担になっているとの意見が寄せられたため」と説明している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26355450R30C18A1EAF000/