0001ノチラ ★
2018/01/30(火) 22:58:05.74ID:CAP_USER「これ以上減ったら1日2食にするしかないですね」。試算を見て、東京都墨田区の高齢者住宅で1人暮らしする吉田喜美さん(88)の顔が曇りました。旅館の仲居を70歳で解雇され、生活保護を利用するようになりました。年金はありません。
吉田さんの生活扶助費は03年度に月9万3850円でしたが、昨年度は月7万4630円に減っていました。家賃と医療費以外を賄います。
小泉自公政権が70歳以上の老齢加算を04年度から縮小・廃止。安倍政権が13年8月以降、生活扶助費を最大10%引き下げた結果です。一方、消費者物価指数(総務省)の食料費は03年から17年にかけて12・7%も上昇しています。
吉田さんの生活は追い詰められています。総菜の焼きザケやサバのみそ煮の一切れを2回に分けて食べます。野菜は100円均一ショップの千切りキャベツがせいぜいです。果物には手が出ません。
壊れたテレビは買い替えられません。電気ごたつも壊れ、もらった電気カーペットを夜だけつけます。街灯を頼り、部屋の電灯はできるだけ使いません。洋服はもらった古着です。下着だけは2年に1回2枚400円のパンツを買いに行きます。
新たな引き下げで生活扶助費は月7万1000円へ下がります。老齢加算廃止は憲法25条違反と訴え「生存権裁判」をたたかった吉田さんは言います。「年寄りは早く死ねってことですね。安倍(首相)さんの枕元に化けて出たいぐらい。もう一度たたかいますよ」。安倍政権の生活扶助費引き下げを問う「新・生存権裁判」に加わる決意です。
低所得世帯支援の政策こそ
「安倍首相は生活保護を削りながら軍事費を増やし、憲法9条を変えようとしています。絶対に許せませんよ」。こう話すのは、東京都調布市の都営住宅で慢性の病気の長女(67)と暮らす八木明さん(91)です。生活保護引き下げで削減される国費は160億円。「思いやり予算」など米軍経費の来年度増加分、195億円をあてれば「おつり」がきます。
略
貧困対策にも逆行
今回の方針では、子どもが多い世帯ほど大きく削減されます。ひとり親世帯は、母子加算が2割も減らされる影響を受けます。
大阪市内で中学生と小学生の娘と暮らす40代の佳世さん(仮名)は多重債務の夫と離婚。自身も病気で働けなくなりました。「生活保護が受けられると決まったとき、国は神様だと思いました。子どもを立派に育てて社会の一員として送り出すことが恩返しだと思っています」
教育費を優先し節約を重ねています。大学進学を希望する長女を昨年11月から学習塾に通わせ始めました。英語、数学、理科で月2万2000円。大阪市の塾代助成事業から月1万円が出ますが、残りは生活扶助費からねん出します。暖房は石油ファンヒーター。灯油は18リットルが1460円の安い店へ自転車で買いに行き、一冬持たせます。安売りスーパーの100グラム39円の鶏むね肉の南蛮漬けが定番おかずです。
ところが今回、月15万5000円の生活扶助費が同8000円も減らされます。佳世さんは怒ります。「生活費はこれ以上削れない。長女の塾を2教科に減らすしかないと思っています。でもこれって、子どもの貧困対策をするって言う国の方針と真逆じゃないですか」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-29/2018012901_07_0.html