ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、自社でアナログレコードの生産を29年ぶりに再開する。第1弾作品として、米人気歌手のビリー・ジョエルさんと、大滝詠一さんの作品集を3月21日に発売することになった。ジョエルさんと大滝さんは、1982年に世界初の商業用CDを発売したアーティストでもある。

 アナログレコードは米国など世界的に人気が高まり、日本レコード協会によると、国内でも2017年の生産枚数が最少だった09年の約10倍の106万3千枚に伸びた。このためソニーは16年、レコードプレーヤーの新機種を8年ぶりに発売している。SMEは、「一手間かけることで音楽と深く向き合えることや、存在感のあるジャケットなどが受けている。今後も作品を増やしていきたい」(広報)としている。

 ジョエルさんのレコードは代表作「ニューヨーク52番街」で9曲を収録し、税抜き3800円。大滝さんの作品集はヒット作「夢で逢(あ)えたら」を5組のアーティストがそれぞれ歌う5曲入りで、同2300円。いずれも数量限定だ。

 一方、ソニーは26日、ジャズ・クラブを運営する米ブルーノートメディアグループとスポンサー契約を結んだと発表した。ニューヨークに今春、約1千人を収容できる「ソニーホール」をオープンさせるほか、毎年6月にあるジャズフェスティバルを支援する。
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